タイロンのブログ
人生ポタリング。自転車と仲間の愉快な日常
花燃ゆ

親思ふ 心にまさる 親心 けふのおとづれ 何ときくらん



幕末の偉人、吉田松陰が家族に宛てた有名な辞世の句です。


吉田松陰と言えば長州で松下村塾を開き、著名な幕末の志士を育て、

明治維新の原動力になった人物ということは、歴史に詳しくない人でも御存知だと思います。



聡明実直で学識の高い人物ですが、 思想や志を全てに優先する苛烈な性格の持ち主でもあったと伝えられます。

世の中の理にとらわれない自由な発想は、時に弟子でもドン引きするほど。


そんな性格が災いして、若くして死罪になってしまうわけですが、

彼の残した功績は明治維新へと受け継がれ、

後の世でも尊ばれ、愛される存在となっています。




そんな吉田松陰の妹、文を主人公としたのが今年のNHK大河ドラマ、「花燃ゆ」


これまで数々の幕末を題材にした書物や映画などのメディアに登場してきた松陰ですが、

彼の家族の視点を中心に語られる物語というのはあまり記憶にありません。



歴史物語というものは、ほとんど史実をなぞって描かれます。

当然大まかな筋道や展開はわかっているので、それがどう描かれるのかが大きな見どころになります。


なので作者の思想や主張が大きく反映されることになりますが、

あまりに史実からかけ離れたり、見る人の共感を得られなければつまらない作品になってしまいます。



そんな中、今回の花燃ゆで描かれる松陰の家族はみな心が広く、暖かく、

現実を踏まえた上で少々のことでは動じない強い心を持っています。


坂本竜馬などもそうですが、本人の度量もさることながら、

家族の精神的バックアップも素晴らしかったと伝えられていますね。


これは本当にそうであったのだろうと私は常々思っています。


優れた思想や力を発揮した人たちはみな、家族や関係者に支えられていたはずです。





そんな家族の思いを理解した上で、 あえて世の流れに逆らい、志を優先させた松陰。

だからこそ、冒頭のような辞世の句を残したわけです。



「親を思いやる気持ちよりも、はるかに大きな親の愛情。

 今日私が処刑されることを聞いて、どんなに悲しまれることだろう。」





その一方で、弟子たちに向けて松陰はもうひとつの辞世の句を残しています。



身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂





「私の命はたとえ江戸の地で終わっても、日本人の尊厳を忘れないでくれ。」



こちらの句は長州の弟子のみならず、日本中の志士を奮い立たせ、

幕末への大きな原動力となるのです。




実は私は、松陰の社会のルールを無視した行動というのには共感出来ない人です。


そういう破天荒な行動をしても、認められてしまうのが器の大きさというものなら、

私は間違いなく凡庸な一般人です。(笑)


なので花燃ゆで描かれる松陰の家族の苦悩に激しく共感を覚えるとともに、

どんな状況になろうとも松陰と家族を守るため、 それぞれが努力する姿にうたれるのです。




「世話ぁ ない。」


ドラマでの松陰の母親の口癖。



ケセラセラ や、 なんくるないさ~ などと同じ、

「心配ない、なるようになる。」 というほどの意味の方言です。




松陰の生き様と、それをとりまく人たちのやりとりは、

とかくヒステリックになってしまった現代社会に、大切な何かを語りかけているような気がします。




ドラマの中で松陰は、本は人だと語ります。


本を読めば、書いた人がどのような考え方で何をしようとしているのかがわかる。

時代が違っても、著者が遠い昔に死んでいても、 本を通じてその人の生き様が読み取れる。



過去の栄光も、不幸の過去も、

本当もウソも、  素晴らしいことも残念なことも、


歴史から学ぶことはたくさんあります。


私たちはそこから何かをくみ取り、活かしていくことが出来るのでしょうか?



少なくとも生きる勇気と、生かされていることへの感謝は忘れずにいたいものです。




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